【NEWS】性同一性障害、性別変更、非嫡出子の戸籍訂正認めず、東京家裁

【NEWS】性同一性障害、性別変更、非嫡出子の戸籍訂正認めず、東京家裁


▼概要

心と体の性が一致しない性同一性障害のため、戸籍の性別を女性から変更した大阪府東大阪市の会社員の男性(30)とその妻(30)が、第三者から精子の提供を受けて妻が出産した男児(2)の戸籍について、父親欄を空白にされ、会社員の男性を父と認めないのは不当(差別)だと訴え、訂正を求めた家事審判(男児を嫡出子(ちゃくしゅつし)(婚内子)と認めるよう求めた家事審判)で、東京家裁(松谷佳樹家事審判官)は2012年10月31日、「憲法が禁じる差別に当たらない」と夫婦の申し立てを却下する決定を出した。
夫婦は決定を不服として即時抗告する方針。

▼詳細

会社員は2008年、性同一性障害特例法に基づき性別を女性から男性に変更したうえで結婚。
翌年2009年、第三者からの精子提供による非配偶者間人工授精で男児が生まれた。
出生届を出そうとしたが、実子と認められなかったため取り下げ、無戸籍の状態が続いていた。
夫婦が2012年1月、本籍のある東京都新宿区に改めて会社員を父とする出生届を出したところ、新宿区は職権で父親の欄を空欄にした戸籍を作った(長男を非嫡出子(婚外子)として戸籍に記載した)。
このため、夫婦は、「結婚した夫婦の子なのに、嫡出子と認めないのは差別だ」と訴え、2012年3月に戸籍の訂正を求める家事審判を申し立てた。

▼法務省の解釈

法務省は、民法の規定から「結婚した男女間に生まれ、原則として生物学的な親子関係がある子」を嫡出子と解釈。
また、法務省によると、性同一性障害で性別を変更した夫と妻の子の戸籍に関する司法判断は初めて。

▼東京家裁の決定

東京家裁の決定によると、以下のように判断。
(1)会社員は性同一性障害特例法に基づいて男性に性別変更したので、夫に男性としての生殖能力がないことは戸籍の記載から客観的に明らかで、嫡出子(実子)とは推定できない。
(2)非嫡出子とした記載は客観的な事実に合致しており、訂正する理由はないと判断。
(3)嫡出子でないことは客観的事実。差別ではない。
(4)性同一性障害者への差別だとした男性側の主張も、「戸籍上の処理は、あくまでも客観的に嫡出子として推定されるかどうかという事実認定の問題」として退けた。
(5)当該事例の夫婦の場合は「特別養子縁組をすれば、子の法的保護に欠けるところはない」とした。

▼当事者夫婦の訴え

2012年11月2日の記者会見で、男性会社員は「性同一性障害特例法で男として扱うことにしたのだから、父としても同じ扱いを受けたい。差別を差別でないと言い切られたことに激しい怒りがわく」、「納得できない。これまで訴えてきたことは何だったのか」と述べた。
代理人弁護士によると、性別変更した男性と妻の子について、嫡出子としての記載を求めた初のケースだった。

▼嫡出子(ちゃくしゅつし) と非嫡出子とは?

嫡出子は、「法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子供」のことを指します。
その対義語の非嫡出子は、「法律上の婚姻関係がない男女(内縁など)の間に生まれた子供」のことを指します。
尚、実子は、以下の3タイプに分類されます。
(1)嫡出子:推定される嫡出子(婚姻・離婚から200日~300日に生まれた子供)
(2)嫡出子:推定されない嫡出子(婚姻から200日以内に生まれた子供)
(3)非嫡出子

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  1. こんにちは。これはコメント例です。
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