性同一性障害:性別変更の夫、二審東京高裁も父・嫡出子と認めず

性同一性障害:性別変更の夫、二審東京高裁も父・嫡出子と認めず

心と体の性が一致しない性同一性障害のため、性同一性障害特例法に基づいて、4年前の2008年に、戸籍上の性を女性から変更した大阪府東大阪市の会社員男性(30)が、第三者からの精子提供で、人工授精で妻(31)との間にもうけた男児(3)を夫婦の子供(嫡出子)として認めないのは不当として、戸籍上の父親かどうかを争った、父親欄を空白とした戸籍の訂正を求めた審判の即時抗告審で、東京高裁(下田文男裁判長)は、2012年12月26日付で、「客観的、外観的に夫婦の嫡出子として推定されない」などとして、男性を戸籍上の父親と認めなかった一審・東京家裁の決定を支持し、夫婦の即時抗告を棄却し、男性の申し立てを退けました。
夫婦は決定を不服として、年明けの2013年にも最高裁に特別抗告・許可抗告する方針。

民法は、妻が婚姻中に懐妊した子を「夫の子と推定する」と規定している。
決定で下田文男裁判長は「嫡出子との親子関係は生理的な血縁を基礎としている」と指摘。
「父親欄を空欄とする戸籍上の処理は、客観的事実の認定を記載したもので、法の下の平等を定めた憲法に違反しない」と結論付けた。

大阪府東大阪市の夫は2012年1月、東京都新宿区に出生届を提出。
特例法に基づく性変更は戸籍に記載されるため、男児の出生届を受け付けた新宿区は、職権で父親欄を空白にして、長男を男性と血縁関係がない母の非嫡出子(婚外子)とする戸籍を作成した。
これに対して男性は戸籍上の夫婦の子として認めるよう求めて提訴しましたが、2012年10月、東京家裁は申し立てを退けました。
東京家裁は区役所の判断を追認していた。